“澳門:東西融匯的記憶之場”
國際學術研討會
“記憶之場”是法國學者皮埃爾·諾拉(Piere Nora)發明的概念,因其主編的煌煌巨制《記憶之場》而聞名國際學界。在人文社會科學發生巨變的當下,本研討會擬以澳門為連結東西古今的“記憶之場”,呼應歷史學發生的兩大“轉向”——全球史學和公共史學,從方法論和實證研究角度探討如下問題。
1,記憶之場(Les lieux de mémoire)——以澳門為樣本的新史學的可能性。“記憶之場” 既簡單又含糊,既是自然的又是人為的,既是最易感知的直接經驗,又是最為抽象的創作,具有實在性、象徵性和功能性。澳門的記憶之場,不消說,不僅含括三十多處可視的世界遺產,還有作為官方語言之一的“葡萄牙語”,街頭巷尾隨處可見的西式餡餅——“蛋撻”,更有回歸後的舊貌新顏……可以說,澳門是一個反映中國和世界關聯的“活着的博物館”。本研討會旨在探討運用跨學科方法打通古今和東西二元區隔的新史學的可能性。
2,全球在地化(glocalization)——以澳門為中心的全球史的可能性。伴隨全球化的展開和曲折,全球史研究迎來了反躬自省的契機,具體而言,如何繼承全球史之前的“全球史”——如依附理論(Dependency Theory)、世界體系(World System)的成果,如何在“物的移動”(movement of materials)一邊倒的研究之外,強化關於“人的移動” (movement of people)、“知的移動” (movement of knowledge)、“靈的移動”(movement of spirits),從而建構整全的全球史。本研討會將以澳門為中心,探討連結歐洲、非洲、亞洲和美洲的有特色的中國全球史敘事的可能性。
本次會議擬於2024年12月5-7日舉行,期冀與學界先進探討上述問題,期冀各位對我們正在醞釀的《中國公共史學》集刊、“澳門出發的全球史叢書”提出批評和指導意見。
“Macao: A Place of Memory Where East Meets West”
International Academic Symposium
The concept of “Place of Memory” was invented by the French scholar Pierre Nora, renowned internationally for his monumental work Les Lieux de Mémoire. Amid the significant changes now occurring in the humanities and social sciences, this symposium aims to consider Macao as a “Place of Memory” that bridges East and West, and past and present. In response to the two major “turns” in historiography—global history and public history—we will explore the following issues from both methodological perspectives and practical case studies.
Department of History, University of Macau
Translation Team of the Complete Chinese Edition of Les Lieux de Mémoire, Xueheng Institute for Advanced Studies, Nanjing University Nagasaki Research Group, International Research Center for Japanese Studies(Kyoto)
「マカオ:東西が融合する記憶の場」
シンポジウム
フランスの学者ピエール・ノラ(Piere Nora)は「記憶の場」という概念を提唱し、彼が編集した傑作『記憶の場』は国際的にその名を轟かせた。人文社会科学が大きな変革を迎えている現在、本シンポジウムでは古今東西をつなぐ「記憶の場」としてのマカオを舞台に、グローバル・ヒストリーとパブリック・ヒストリーという歴史学の二つのパラダイムシフトに呼応し、方法論と実証研究という二つの角度から以下のような課題に取り組む。
1、 記憶の場(Les lieux de mémoire)——マカオをモデルとしたニュー・ヒストリーの可能性を探る。「記憶の場」は、単純でありながら多くの含意を持っており、自然でありながら人為的でもあり、最も感覚的で直接的な経験でありながら、最も抽象的な創作物でもあり、そして実在性、象徴性、機能性を持ち合わせている。マカオの「記憶の場」には当然ながら、目に見える三十ヶ所以上の世界遺産、公用語の一つである「ポルトガル語」、街頭で何度も見かける「エッグタルト」、そしてマカオ返還後の新しい様相までもが含まれる…。マカオは中国と世界との関係性を映し出す「生きた博物館」とも言えよう。本シンポジウムでは、学際的なアプローチを検討することによって、過去と現在、東洋と西洋の二項対立を超越するニュー・ヒストリーの可能性を探る。
2、 グローカリゼーション(glocalization)——マカオを中心とするグローバル・ヒストリーの可能性を探る。グローバル化の進展と紆余曲折の中で、グローバル・ヒストリーは内省の契機に直面している。具体的には、グローバル・ヒストリー以前の「グローバル・ヒストリー」をいかに継承するかという問題である。例えば「従属理論」(Dependency Theory)や世界システム論(world system theory)の成果をいかに継承し、「物の移動」(movement of materials)一辺倒のグローバル・ヒストリー研究に加えて、「人の移動」(movement of people)、「知の移動」(movement of knowledge)、「靈の移動」(movement of spirits)の研究をいかに強化し、グローバル・ヒストリーを構築するのか。本シンポジウムではマカオを中心にヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカ大陸を結ぶ中国発信のグローバル・ヒストリーの叙述の可能性を検討する。
マカオ大学歴史学系は2024年12月5日-7日に「マカオ:東西が融合する記憶の場」をテーマとする国際シンポジウムを開催し、学界の関係者各位とともに上記の問題を探究する予定である。現在準備中の『中国公共史学』シリーズ及び「マカオからのグローバル・ヒストリー」研究叢書へのご批判・ご指導をいただければ幸いである。
主催者:マカオ大学歴史学系
共催:
南京大学学衡研究院 『記憶の場』全訳チーム
国際日本文化研究センター 長崎研究班(京都)
連絡先:王哲
電子メール:mc43349@um.edu.mo